歯列矯正

大人の過剰歯抜歯〜入院と費用〜

2019年9月某日。歯列矯正を決意した。しかし、矯正歯科で撮ったレントゲンをきっかけに、その後の行動が大きく変わることになる。

”過剰歯”

聞いたことはあるだろうか。幼少期より、自分の歯が一本多いことは母親から聞いていた。

「前歯が一本多いんだよ。でも、歯茎の中に埋まってるんだよ。」って。

矯正歯科でのレントゲン写真はこちら。

上の前歯の、さらに上に歯が一本埋まっているのが確認できる。これが過剰歯。正式には、上顎正中過剰埋伏歯と言うらしい。

この過剰歯をそのままにして歯列矯正した場合、前歯が下がり過剰歯と近くなることで、前歯の歯根が吸収されてしまう恐れがある。
あくまで、恐れ。過剰歯を残すことでリスクが出るか否かは、過剰歯の状態によるため、より精密な検査が必要になる。抜歯の判断は口腔外科に相談した上で出すのがいいと矯正歯科医は言い、総合病院の口腔外科医を紹介された。

ちなみに、自分の過剰歯の存在は小学生から知っていたが、28歳の現在まで埋伏していたため、特に不自由なく生活は送れていた。

後日、矯正歯科から紹介状を受け取り、総合病院へ。この総合病院がなかなか予約が取れない。何回も電話をした。
総合病院で言われたことには、CT画像が必要とのこと。
総合病院でCT画像撮れないんかぁい!!と思いつつ、先生に検査用のセンターを予約してもらうことに。

   

10月中旬、検査センターでCT画像を撮影。

かかった費用は6,560円。痛い出費。泣矯正歯科提出用と、総合病院提出用のデータを作成してもらい、矯正歯科にはデータを手渡しで渡す。精密なCT画像を双方の院で共有し、抜歯の有無を揉むためだ。

   

10月末、画像による判断を仰ぎに再度総合病院へ。

毎回予約して足を運ぶのが結構めんどくさかった…。
先生の判断によると、過剰歯は鼻腔すれすれの深い場所にあり、周囲の神経に悪影響を及ぼしかねない。矯正の有無にかかわらず、抜歯した方がいいとのこと。
ちなみにCT画像はこちら。鼻腔のすぐ下に過剰歯が埋伏している。私の上顎のもっこり感の原因の一つなんじゃないかな…とか思ったり…。

  

私は、矯正より先に過剰歯の抜歯を行うことにした。(矯正器具をつけた後でも抜歯はできるとのことだったが、先に抜く方がスケジュールが組みやすいかなと思った。)

ここから、具体的な抜歯に向けての話が始まる。まずは、麻酔の選択。私のように、奥深くに埋伏した過剰歯抜歯の際は、局所麻酔が効かない恐れがあるとのこと。なにそれ、怖い!
全身麻酔か、静脈麻酔。どちらを選ぶかは私の判断に任された。先生曰く、静脈麻酔は意識があるし痛みも感じるけど忘れる。でも、本人が暴れてしまって手術が中断する恐れもある。とのこと。
意識がないうちに抜いてもらった方が、精神的な負担がないのかな〜てか、痛みを感じるって怖くね??と思い、全身麻酔を選んだ。

全身麻酔となると、入院が必要になる。
おいおいおいおいたかが抜歯で大袈裟な…金も時間もかかるじゃん!って思ったけどこれを通過しなければ歯列矯正できない!私はEラインが欲しいんじゃ!と自分に問いかけた。やるしかなかった。

綺麗になるって、大変だ…。

麻酔を選んだら、手術の日程を決める。仕事の都合を考え、年明けに予約をした。

今回のケースでは、2泊3日がスタンダードらしい。私は極力入院費を抑えたかった。だって、矯正治療で大金を払うのに、付随する治療にかけるお金は抑えたいじゃん。
先生に交渉の上、なんとか1泊2日の当日入院を抑えることができた。ちなみに今回の診断でかかった費用は230円。まぁ、お話だけだったもんね。

   

12月某日、手術前の検査第一弾と入院の申し込み。

14時に総合病院へ向かい、血液検査、心電図、尿検査、アレルギーの問診、など、術前に必要な検査を一通り行う。そして、入院窓口で入院の申し込みを行う。なかなか時間がかかった。18時ごろまで院内の各科を周り、終わる頃には疲れていた。ちなみに、血液検査では試験官4本分抜かれてちょっとふらついた。麻酔に伴い、肺活量の検査も行った。当日酸素がうまく取り込めるよう、深呼吸の練習をするように言われる。検査料は、5,690円。

   

1月上旬、手術前の検査第二弾。

この日は、内服薬のヒアリングと麻酔科医による問診、看護師によるヒアリングと、簡単な当日の流れの説明。私は常用している薬はないものの、美容大好きマンなので常用サプリを申告する必要があった。毎日飲んでいるサプリは特に咎められることは無かった。麻酔科医による問診では、口がどれだけ大きく開けるかや全身麻酔の説明があった。「悪夢を見たりしますか?」「麻酔中に尿が漏れたりしますか?」ちょっと聞くのが恥ずかしい疑問も、しっかり解消しておこうと思い疑問点を聞いた。ちなみに、人によっては夢っぽいものを見たりするらしい。過剰歯の抜歯は2時間ほどで終わるので、尿漏れは可能性が低いが、長引く場合はカテーテルを入れるとのこと。
今回の検査費用は0円。次に通院する日は、いよいよ手術当日。

   

1月下旬、手術前日。

21時から固形物の摂取ができなくなるため、21時ギリギリまでご飯を書き込む。今回ばかりはダイエットとか言ってられない。次、満足に食事ができる可能性は低いため、お腹いっぱい食べる。

手術当日

午前10時。メイクNGのため、すっぴんで病院へ向かう。緊張感はなく、やっと今日抜歯できる!という早く手術したい気持ちの方が強かった。
入院窓口で受け付けを済ませ、病室へ。午前11時。病室にて、手術着に着替え、着圧靴下を着用。点滴用のぶっとい注射針を左腕に刺される。
食事の代わりとなる栄養や水分を、点滴で入れていく。ここで左腕が動かせなくなったので、することがなくて右手でスマホをいじる。
先生が挨拶に来たり、ナースが体調の確認に来たり、気がついたら手術時間になっていた。
午後13時、手術室へ。点滴をしながら徒歩で手術室へ向かう。術前は、何度も氏名や手術個所の確認を行う。手術台に寝転がり、酸素マスクを着用し、心電図をはり、おでこになんかチクチクするものを貼られる。
手術室の天井を見ていた記憶は、5分間くらい。その後の記憶は全くない。懸念していた、夢や映像を見ることもない。いきなり、記憶がごっそり遮断された感覚。
肩を叩かれて、名前を呼ばれる。そこで意識が戻る。痛みはない。あぁ、終わったんだ…ということがわかる。
ストレッチャーに乗せられ、病室へ運ばれている状況だと把握できる。まだ意識は虚ろで、寝ぼけたような感覚だった。
病室のベッドに乗せられる。時刻は15時。心電図はついたまま、手は相変わらず点滴が繋がっていて、顔は酸素マスクで覆われている。
3時間は動いてはいけないらしい。意識がはっきりしてくる。口の中が血だらけで、血が口角を垂れている感覚がする。まだ麻酔が残っているのか、痛みは感じない。ナースや先生が、口の周りの血を拭う。
縫合した糸は歯の外側と内頬の間で始末されており、糸自体が口腔内の不快感に影響を与えることはなかった。
麻酔のチューブの影響か、喉がとても乾燥した感覚がしてちょっと気持ち悪い。
気がついたら、手術の疲れで、2時間ほど寝ていた。
17時口の中が痛い。鈍痛が上顎に広がるような、気持ち悪い痛みだった。ナースにお願いして、点滴で痛み止めを入れてもらう。5分くらいで点滴が効いてきて、痛みを感じなくなる。
18時ナースから、動いてもいいし食事もとっていいと許可が出る。彼氏がプリンとカフェオレを持ってお見舞いに来てくれたので、カフェオレを嗜む。
ちょっと血の味がするけど、1日ぶりの味のあるものを摂取できてめっちゃ幸せだった。

その後、病院食が運ばれてくる。意外にも、煮物の里芋もデザートの果物も、違和感なく咀嚼できた。上顎を強く押さなければ、普通の食事も問題なく食べられそうだ。
夜は、麻酔後の手足の痺れでなかなか眠りにつけなかった。睡眠時間は3時間。

  

手術翌日

病院食をいただき、会計をする。かかった入院・手術費用は52,290円。3万円くらいだと思ってたのに思ったより高かった。痛み止めの点滴を希望したりしたからかな?
鎮痛剤を処方され、帰宅。
術後ほどではないが、上顎の痛みはあるので定期的に処方された鎮痛剤を飲んでる。縫合糸は、歯の外側に出ているものの、大きく唇をめくらない限りは目立たない。
口腔内の違和感はさほどなく、ちょっと腫れてるくらいかな?あとは、縫合糸が少しチクチクする。
食事も問題なく、生活に支障はない。

ちなみに、抜けた過剰歯はこちら

思ったより小さい!米粒くらいの大きさ。
先生曰く、かなり奥に埋まっており取り出すのが大変だったとのこと。

長年埋まってた余計な歯が抜けた事による気持ち的なすっきり感がある。
なにはともあれ、これでようやく、歯列矯正のスタートラインに立てた。以上、4ヶ月に渡る過剰歯抜歯までの道のりでした。

   

上顎正中過剰埋伏歯抜歯まとめ

かかった期間:初回のレントゲン撮影から4ヶ月間

かかった費用:総合病院と検査センターで約65,000円(矯正歯科の診察料、交通費を除く)

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